まず効果をごらんください。
龍仙ロマネスク 自然、光、火 6マナ アポロニア・ドラゴン/アー マード・ドラゴン/アース・ドラゴン 5000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
ブロッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から4枚を、マナゾーンに置いてもよい。
自分のターンの終わりに、カードを1枚、自分のマナゾーンから墓地に置く。
単純に考えるならデカくなった青銅の鎧でしょうか?
ですがもちろん、このカードは単純に考えていいものではありません。
このカードはつまり母なる大地で回す系のカードなわけです。それを考えればこのカードはほぼ4ターン目に光臨し、マナを増やし、増えたマナで手札補充やら母なるでスペル(相手は呪文が使えなくなる)光臨やらザームベルグ(出したら2マナ破壊)光臨だわ、いろいろ悪用できます。
しかも今のDMには「母なる」カードが2枚あります。つい最近の弾で出た「母なる紋章」というカードです。
このカードはSトリガー無しで条件がついた自分専用の母なる大地であり、遊戯王でいうならモンゲと名推理のような関係です。
つまりこの2枚の母なるにより、デッキにロマネスクを呼び出すカードが8枚あるということになるわけです。
これは非常にまずいことです。ただでさえ強力なカードが簡単に呼び出せるとなれば、これを使わない手はありません。
そしてロマネスクはかつての「ボルバルザーク」のようなフィニッシャーではなく、単純なマナ加速。縁の下の力持ち系のカードですよね。
そう、遊戯王でいうならドロー加速のような。悪夢の蜃気楼+やりくりのターボのような感じです。
ということは、どのデッキに入れても活躍するカードなのです。その点は非常に「炎槍と水剣の裁」に似ていますね。「これ」がないとやっていけない的なカード。それがロマネスクなんです。
今までもDMは「やってはいけないカード」を数多く排出してきました。
最たる例はもちろん「ボルバルザーク」ですが、「炎槍と水剣の裁」や「ボルメテウス・サファイア・ドラゴン」も十分、壊れカードでした。
そしてこのロマネスクは「それ」を再び実現させる力をもっています。
もちろん遊戯王にも今まで壊れカードと騒がれたカードはありましたが遊戯王の場合、単に勝つ努力をしていない人が騒ぐだけでした。
特に「キメラ」はその最たる例でしょう。いや、もちろん「サイバー・ポッド」や「ヴィクトリー・ドラゴン」や「サイエンカタパ」に対しては何のフォローもできませんが。
しかしDMは遊戯王と違い、禁止制限の改定が明確に決まっていません。さらに発売元の対応は小波と同じくらい劣悪です。
ボルバルなんて何年放置してたんですかね?
それに遊戯王は正直、対策デッキを作るのが簡単です。キメラに対しては単純に特殊召喚メタをデッキに詰め込めばいいだけですし、Vロックも、メインからショッカーとお触れを積むに積めば勝てるでしょう。
正直、バーンにとってはどちらのデッキもカモでしたし。
しかし今回のロマネスクはそうもいきません。対策しようにも、原点である「マナ」が破壊されるんですから。
遊戯王の「MR式手札破壊」然り、対策デッキを作っても原点が消えてしまっては話になりません。
それに手札破壊の場合、大変極端な物言いですが、エレクトリック・スネークを使えばまだ対抗できます。もちろんこんなやり方では他のデッキに勝てなくなるのでお勧めはできません。
しかし、遊戯王にはサイドデッキがあります。メインデッキでどんなに相性が悪くても、マッチの2戦目から入れ替えることで、基本的な対策することができます。
…当時はサイドワンキルがいたんで意味はありませんでしたが。
ですがDMにはサイドデッキはありません。さらに言えばメインで極端な対策をしたとしても、それは場に出ているクリーチャーでの対策なんで、クリーチャー破壊系のクリーチャーを「母なる」で出せば簡単に対策モンスターを消せます。
要は対策の対策が楽にできちゃうんですよね。これではゲームになりません。
○まとめ
長々と書きましたが、これは本当にまずい自体です。もしかしたらDMを辞めるいい機会なのかもしれません。
まさに遊戯王でいう「サイエンカタパ」ですかね。なぜDMは新たに壊れカードを出すんでしょうか?
さすがの小波も新たに強すぎるカードは出しても、ゲームを破綻させるようなカードは出さないというのに。
なぜDMはこうゆう壊れカード出すんですかね〜
対策しようにもできないなんて最悪っすね。
流石に4枚ないと大会勝ち抜けないともなると、出費の関係から諦めざるをえないですね。
またロマネスクがどうにかなったら再開しようと思います。